情熱効果あり

私を目の前にして、ここにいない人と遊びたいと言われると、少し落ち込む。

哲志先輩、いないくせにずるいです。


「哲志先輩はいないから、麻衣ちゃんと遊んでよ」


「んー、まいちゃんでもいいよ。遊ぼう!」


蓮と蘭を連れて、近くの公園に来た。家には蓮と蘭のためのおもちゃがいくつか置いてある。

少しサイズの小さいサッカーボールと縄跳びを持ってきた。


蓮と蘭が来てくれて良かった。落ち着きなく家の中をうろうろしているだけでは、時間が全然過ぎなかったから。


「まいちゃーん、いくよー」


蓮が蹴ったボールが転がってくる。受け止めて、蹴り返す。


「あ!さとしくんだ!」


何回か蹴ることを繰り返していたところ、路肩に止まった車から哲志先輩が現れた。

蓮の祈りが届いた?


「哲志先輩、どうして?」


「買い物の帰りだよ」