情熱効果あり

「ありがとうございましたー!ゆうちゃん、バイバーイ!」


今日の最後のお客さんは、隣りの小児科から処方箋を持った来た男の子の患者さんだった。熱を出しやすい子で、よく来ているので、私たちはみんな顔を覚えていて、「ゆうちゃん」と呼んでいる。

ゆうちゃんは、健くんが大好きでいつも健くんに「お願いします」とかわいい声で手に持っていた処方箋を渡す。


自分を指名された健くんもやっぱり嬉しいようで、いつも以上に張り切って調合させていた。


「お熱あるのに、元気だったね」


「はい。でも、食欲があまりないようでお母さんが心配されていましたよ」


「そうなんだ。いっぱい食べれるようになるといいよね」


ゆうちゃんは同じくらいの他の子よりも小さい。小さくても健康な子はたくさんいるけど、ゆうちゃんは体が弱い。

お母さんとしては、心配だろう。