情熱効果あり

哲志先輩は手を洗って、私の横に立つ。離れていたいと思う私の願いは叶わず…。


「麻衣はサラダを作って。俺、そっちやるから」


「でも、あたしでも作れます。全部出来ます」


「いいから。ほら、レタスとかキュウリ、洗って」


「はい」


結局、哲志先輩の言われるように私はサラダ担当になってしまった。2人分のサラダなんて、すぐに作り終わる。作るというほどのものでもないし。


「手伝いますよ」


「ん?いいよ。座って、待っていて」


哲志先輩は手際良く野菜を刻んで、挽き肉と一緒に炒めていた。隣りの大きい鍋のお湯はもう少しで沸きそうになっている。


「でも、パスタ茹でたりとかしますよ」


「いいから、座って」


仕方なく座って、出来上がるのを待つ。することがないので、哲志先輩を眺めていた。