情熱効果あり

こっちを向いている哲志先輩の目は閉じられている。やっと寝息を確認することが出来た。


もう大丈夫。

安心した途端、眠くなってきた。



ふわっ…ふわふわ…


夢の中で体が宙に浮いた気がした。優しい空気に包まれている感じがした。

こんな夢…こんな感覚、初めてだ。

なんか気持ち良い。


「まいちゃん!起きて!」


「んー。蘭?…もう朝?」


「朝だよ。もうみんな起きてるよ。ほら、起きてー」


「ん、起きる…」


蘭がゆさゆさと起こしてくれた。起こされないとずっと気持ち良く寝ていたと思う。

体を起こして、隣りを見ると布団は丁寧に畳まれていた。


「哲志先輩は?」


「さとしくんは、蓮と公園に行ったよ」


朝早くから公園だなんて、元気過ぎる。


「今、何時?」


枕元に置いてあったのスマホを手に取る。


「え?もう9時過ぎてるの?」