彼女の名前は小林 彩織(ｺﾊﾞﾔｼ ｻｵﾘ)。
甘いのが大好きで、俺より２つ下の女の子。

俺たちは近くのコンビニに寄って彩織ご要望の温かいココアを買ってやった。
そのまま沙織を家まで送り、意を決して告げようとする。

「彩織……あのさ…」

「あー…隼也、雪降ってきたよ??
早く帰った方がいいよ。
事故ったら大変…。」

遮られた…。
彩織… 彩織はもう分かってんだろ。
俺が何を告げようとしてるのか──……

意を決して告げようとした…
別れの台詞を……。

「………あぁ……帰る…。」

俺がくるっと振り返り、帰ろうとする。

「隼也っ……‼」

──ﾁｭｯ────…

「大好きだよ… じゃねっ♪」

─────ﾊﾞﾀﾝｯ─────

「………俺は…もう…………。」