ざわめく街の中 銃声が鳴る夜も 獣たちが喚く夜も 感情がひっくり返って溢れ出て 狂おしい夜も 怒れる夜も ぜんぶぜんぶ、のみこんで 嵐が襲いかかっても 雪が道筋を阻んでも 飽きもせず毎日毎日 毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日 人の頭が弾けても 他の命が裂かれても すべてはどうでもいいことだった 鼻を突く錆と土の匂いだけが 脳を支配しない日はなかった 「何も覚えちゃいないのに」 無音な程度の爆音が鼓膜を突き破ってしまえばよかった なにも聞こえなくなってしまえばよかった