「京子さんのシチューか~楽しみだな~!」


ルンルンしながら階段を上る私をコウが見る。


「何明音、今日は随分ご機嫌だね?」


「まあね!なんてったってイケメンのメアドをゲットしちゃったから!」


ピシッ。


空気の凍る音がした。


「…明音?」


私を呼ぶコウの声は…ものすごく黒い。


「ハ、ハイ」


「そこに座りなさい」


玄関の床って気持ちいいよね。