「いい加減諦めろ」
玲二の冷たい手がアザの部分に触れると激痛通り越して背筋がゾッとした。
マジで勘弁してほしい。
そう思ったのは指先が顎を持ち上げて玲二の顔が近づいてきたから
「メシの前にヤる」
重ねた唇が徐々に荒々しいキスに変わると大体はそうなる。
……今日のご主人様はどうやらご機嫌らしい。大方、女と上手くいったんだろう。
移り香の甘ったるい香水がふわり、香る。
また“浮気”をしてきたのか。
それに対して怒りすら分からないあたしは、多分脳みそもヤられてる。
呑気にいつ帰れるんだろうか、とか。
早く飯食いたい、とか。
「……くっ」
揺れる視界に映る必死に腰を振る玲二に笑いがこみ上げてくる。
今日は監禁されて何日目、何ヶ月目、何年目?
麻痺して分からない。
助けを求める相手が居ない。
友達作れば良かったかもしれない。
そうすれば心配されたのに……軽く後悔。
