「大人しくしてたか?」
「玲二……」
あたしを見下ろす男、玲二は仕事から帰って来たらしく、手に持っていたコンビニ袋をテーブルに置いた。
あたしに食事をさせる為に首に繋がれた鎖を外す玲二はガチャガチャと首元の南京錠を取ってスッと首筋を指で撫で上げた。
「また逃げようとしたのか。痣になってる」
首に付いた痣があたしの行動を物語るようにしっかりと残っていたらしい。
前に手首に手錠をされた時はなんとか壊して逃げれたけど、運が無いあたしは玲二とバッタリ鉢合わせになった。
飛び出した矢先に階段を登る玲二が居たから逃げれなかった。
それからは犬用の首輪をギリギリまで締め付けて取れないように細工を施した。ベッドのパイプからは必要最低限の長さの鎖、いわばリードに繋がれ生活している。
あたしは--ペットだった。
