それから間もなくしてランプが消え、「お疲れお疲れー」出てきたヤブとババア。
「いや~危なかった。でも俺様の手に掛かりゃ屁でもねぇよ」
「出血が酷くて大変だったのよ?偶然アタシの血液と同じだったからたっぷりあげて貧血よ、貧血!ヤブさん鬼なんだもの、今夜は焼肉でもご馳走になろうかしら?」
どう見てもババアはピンピンしてるが……助かったならいい。
「後は意識が戻りゃあいいが…まだ分かんねーぞ?で、どうなったらここまで酷くなるんだ?刺し傷2箇所に打撲多数、あと火傷だな。骨は2~3本逝っちまってる」
険しい顔で睨むヤブに事情を説明するしかなかった。
「それが――」
「………そうか、そりゃ災難だったな。とりあえずオマエも帰れ、居ても役に立たねーんだから身元不明女の事調べてこい」
俺は経緯を簡単に話しヤブの言う通り一度家へ帰った。
身元不明か、あのビルの中には食料以外何も無かった。唯一の携帯は充電切れ、たまたまババアと機種が同じだったから電源入れてみればロックが掛かっていた。
一体どうなってるんだ?
