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ーー1週間前の夜
「永輝!今日から倉庫使えんぞ!楽しみじゃねぇか」
「改装とかいうやつはもう終わったの?」
「あぁ、南雲か。なんか他が騒いでたんだよ。今日までに間に合わせたらしいぜ?」
「あー下の奴等か」
「南雲も来るか?」
「いや、俺はいいよ。この通り店があるからね」
「ツレねえな南雲ちゃんは。ひさびさに走り出す南雲ちゃんを見てぇのによ~」
「斗真、その口黙らないとケツ掘るよ?」
「相変わらずケツか、掘られた方は病みそうだな」
「え、何?興味ある?」
………興味ねぇよ。
オマエだけだ、そっちの趣味があんのは。
…そろそろ時間だな。
「斗真、行くぞ」
「おー、時間か」
「ヘマするんじゃないよ」
余計なお世話だ。
ヒラヒラと手を振りその場を後にする
地下から地上にあがればツレの奴等が少しばかり居て、今か今かと待ちわびている。
「永輝さん!時間っすよ!みんな待ってますよ」
「オマエ等気張れよ~今日も1日安全に飛ばしましょー」
斗真の掛け声に皆がバイクに跨がりエンジンを掛ける。
そして、合流する為に倉庫へ俺達は走り出した