ーー汚い、汚い、汚い。
あのヒカリは綺麗なのにあたしは汚い。
血に塗れた身体は赤く染まるばかりだ。
不釣合いすぎる。
それでもヒカリに吸い寄せられるあたしは渾身の力を振り絞って……
「いっ……つー」
両手でそこにある椅子を持ち上げ大きく振りかぶる。
――ガシャーン
椅子を窓に投げつけガラスを割った。
火事場の馬鹿力ってやつだろう。
こんな状態で動けるなんて自分でも吃驚だ。
新鮮な空気が流れ込むと喉がスッとした。今ならイケるかもしれない。今じゃなきゃダメだ……
「はぁっ………うっ」
身体を引きずって窓の縁に手を付く。
ジャラジャラと鎖が擦れる音が響き渡り反響する。
下を見下ろしフッと1人ほくそ笑んだ。
「意外と……高いな……ッ」
窓枠に足を掛けたあたしはスローモーション世界に飛び込んだ。
鉄骨に繋がれた鎖を命綱代わりにして、あたしは――窓から飛び降りた。
ーーあたしは自由だ。
