食べ終えたら玲二と一緒にシャワーを浴びる。あたし達は片時も離れない。寝るときは手錠で玲二と繋がれるから逃げれない。
鍵はすぐそばにあるテーブルに置かれる。それがやけに遠く感じる。手を伸ばせば届きそうなのに……手錠で動けない。
少しでも動きがあると玲二が起きる。
「もう寝ろ」
目を閉じて先に眠る玲二には毎度ながらムカつく。
あたしの視界には届きそうで届かないテーブル。わざと置いといてあたしを試してるとしか思えない。
窓際にあるベッドの後ろから差し込む月明かりは小さな鍵を照らす。
小さなアパートに監禁されてるなんて近所の人は気付かない。ご近所付き合いなんかしたことないから誰もあたしが彼女でこの部屋から出てこないとか、部屋の壁を叩いても気付いてもらえない。
その前にあたし自身、隣人の人間に会った事がないから住んでるのか空き家なのかも分からないんだけど。
学校もまともに行かないあたしは多分担任にもクラスメイトにも気にすらされてないだろうし、家族なんか仮面家族で内面じゃ清々してるはず。
玲二に……別れたいって言わなきゃ監禁される事も無かったんだろうか?それとも、浮気を疑ったから?
考えれば考える程どうでもよくて……でも、どうにかしたいって思う。矛盾してるけど
どうするべきか分からない。
