「まぁいいじゃん、
 席ちかいし、」

と皆で美桜をなぐさめてHRは終わった。


やばぁ~い。
HRが終わった今は
1校時までに席を直そうと
クラス全員が動き出していた。

そのせいか、3分くらいたっているのに
2,3歩くらいしか進んでない気が...


「はぁぁ」
やっと席につけた。

「あ~るむっ」

「おっ、華乃じゃん」
後ろ華乃なんだ、
やったv(=^0^=)v

「ねぇ、華乃が寝てたら
 起こすのよろしくね!」
えっ、まじ...
それってねる気満々じゃん。

ぷっ...笑

んん!?
横をみると隣の男子が必死に笑いをこらえていた。
その男子の名前は
榊原 拓人君、
見た目は地味っぽいけど
面白いからクラスでは結構人気者、
そして、クラスで一番話しやすい男の子でもある。

「お前の後ろの奴、もう寝る気満々だな...笑」

あっ、私と同じこと考えてた。


「だよね、私も同じこと思った」


あぁ、隣が拓人でよかった。

話しやすいし、おもしろいし...

そう思いながら私は授業の準備をした。


この席替えがきっかけで
この後、
悲劇が起こることは
この時の私は予想もしてなかった。