「席替えしよう」
教室の色んな場所から聞こえてくる生徒の要望に先生は困り果てた顔をしている...


私、西山あるむは今日で中学二年生になる。
クラス替えが無いためこの2年2組は皆席替えコールで盛り上がっている、

まぁ私はどっちでもいいから
親友の真衣とおしゃべり中★

やっぱり女子同士の恋バナは盛り上がるよね!

「ねぇあるむ、今度の席替えでは、近くになりたいね!」

「そうだね、でも真衣は悠斗の隣がいいんでしょ(^^)」

私がそう言い真衣の事をからかうと
真衣は照れながらはははと笑って
自分の席にもどった。


はぁ、
恋する乙女は輝いてるね!

私も恋したいなぁ

そう思いながら
机に顔を突っ伏した。

--------------

「...るむ、あるむ。
 もう、何寝てんの!
 席替えの席決まったよ」

「えっ、いつのまに・・・
 私の席はどこ。」

黒板を見ようとしてジャンプしたり
背伸びしたりしても、

前にみんながたまりすぎて

ぜっんぜん見えなぁぁぁい...涙

こういう時自分の身長恨むわ、

一人でがっかりしていると
「あーるむ!!あるむと真衣と私、
廊下側の席で並んでるよー」

そう笑顔で話しかけてきたのは
親友で部活もバスケ部で一緒の
菅崎 華乃。

私も身長小さい方だけど、
華乃は私よりもさらに小さい。

でも、目もくりくりでショートカットで
かわいらしい子だ。

「あーーー、
ずるいぃぃ!!
三人だけ並んで、
  美桜も一緒がよかったぁぁー」

そして、この叫んでる子が
またまた親友で部活も一緒、
お家も近くで小さい頃から友達の

高瀬 美桜。
勉強も運動もまぁ出来るほうで
大人っぽいけど...
恋愛に興味がないらしく
男子のことがしゃべれないくらい苦手で
どこかぬけてる子だ。