あたしたちは特にデートはしなかった。

2人きりになることも少なかった。

カラオケに行く時は、各自で友達を連れて皆で歌っていたし、プリクラを撮ろうと思ってもお金の都合が悪くなかなか行けなかった。


だけどそれでもあたしは楽しかった。
隼が毎週あたしといてくれることが嬉しかったし、なにより2人っきりは恥ずかしかったのだ。