俺以外を見るんじゃない

そうして俺たちは自分たちの教室の前に来た

「なあ美琴、先入れ」

「え?なんで?一緒に入ればいいじゃん」

「はあ・・・考えてみろ
いきなり男女が仲良く入ってきたらみんなどう思うよ?」

「うーん
わかんない。どうなんの?」

そう俺が聞くと美琴は
あまり長く考えず、逆に聞いてきた
もっとしっかり考えれねえのかこいつ・・・

「あのなあ・・・
じゃあお前が教室にいたとして
男女仲良く入ってきたらどう思う?」

「えっ?そうだねえ
この人たち付き合ってんのかなあって思うかな
・・・あっ!?」

「やっと気づいたか・・・
そういう勘違いされたくなかったらさっさと
先に教室入れ」

「・・・うん。わかった」