「やっぱ屋上でしょー!」

私は、サボるのに、屋上に来ていた。


ここで、爽汰と別れたんだよなぁ…。



…まぁ、実感ないけど。
隣の席だから、授業中とか喋ってるし!


風が涼しくて、気持ち良いー!
スカっとする!


そんな、優雅な一時間目は続かなくて…。

ドタッドタッドタッ

あっ!誰か来た!
隠れなきゃ!

私は、そっとポンプの陰に隠れた。

そこに来たのは、

「何だよ…。
 こんなとこまで連れてきやがって。」

「あのね?やっぱり、まりなと付き合って!」

「だから、無理。
 俺は、美愛しか愛せないから。」

「っ!分かった…。
 じゃあ、最後に抱きしめて…?」

「わーったよ」

ギュッと抱きしめた後、まりなちゃんは屋上から出て行った。
すると、背後から…

「盗み聞きは良くないねぇ…。
 み・あ・ちゃ・ん!」