「ごめんな、お前たち」
パパの口からこぼれた。
「えっ……?」
「こんな危険なものを家に置いていたパパが悪いんだ」
「…パパ、その薬は何なの?」
「この薬を開発したのは、パパのお祖父さん『七星陣』が発明したものなんだ。当時は技術も進歩してなくてね、薬もあんまり効くものがなかった」
陣……紙に書いていた人。
パパのお祖父ちゃんであって、
私のひいお祖父ちゃん。
「陣は、何とか薬を発明して人々を助けようとした。そして、出来たのがこの薬だ。飲むとすぐに痛みが治まり、成功した。…だが、この薬は副作用が強すぎたんだ。飲んだ人は体の異変を起こして瑠々那と同じような症状を起こした」
…そんな………。
この薬は危険すぎなんだ。

