瑠々那はスプーンを持ち オムレツをすくいあげると、 口の中へと持っていった。 「………」 …あれ、返事がない。 もしかして、不味かったかな? 「…母さんの味にそっくりだ」 「えっ?」 「死んだ母さんもよくオムレツを作ってくれたんだ」 確か、この子の両親は…………… オムレツ作ったせいで 思い出させてしまった。