昼休み、ルルに知られないよう
屋上へとやって来た。
「…誰かと思えば柚香ちゃんか」
目の前には、フェンスにもたれかかって
不気味な笑みを浮かべる春馬だった。
「………」
「俺に何か用?そういえば、君のボディーガードは?」
春馬はゆっくりと立ち上がり
1歩ずつ近づいてきた。
「…春馬くんのせいだよ」
「何が?」
「…クラスの女子や、仲のよかった友達が……私から離れたのは」
春馬くんが私を誘わなければ…
こんなことにはならなかった!!
…もし、
春馬くんが女好きじゃなくて、
純粋に私を誘ってくれてたのなら…
何も言わなかったよ。

