小さなルルナくん。



振り返ると、


ルルが立っていたのだった。



っえぇ!?


何でルルが………!


「柚お姉ちゃんと一緒に行きたい…」


まるで演技をするかのように、


目に涙を浮かべて見つめてきた。



こ、こいつ………。


「春馬くんっ!この子はルルの弟なの!すぐ家に帰らせるね…!」


「その子も行きたがってるみたいだし、一緒に行こうか」


一緒に…?


春馬はルルの前でしゃがみこんだ。