小さなルルナくん。



ルルを脱衣場に残し、


急いで玄関に向かって扉を開けた。



「あら、柚香ちゃん。大きくなったわね」


「ど、どうもっ」


おばあさんは、薫と手を繋いで立っていた。


「薫をお願いね?」


「あ、はいっ」


「そうそう、男の子はいるかしら?」


ルル…!?


えっとぉ…………


「あ、今遊びに行ってていないんです!」


「そう、ならいいわ。それじゃあよろしくね」


おばさんは、薫の手を離すと


その場を立ち去って行った。