君想い【完】



真剣に言葉を交わし合った僕たちは静かだった。

頭を肩に乗せ、さりちゃんは目をつぶった。

さりちゃんの肩に手を置き、距離を縮ませる。


僕も目を閉じ、
今までの事を思い出す。


かけがえのない
大切な思い出たち。


かけがえのない
交差した僕たちの幼い想いたち。


誰かが誰かを想い、
その想いが交差して繋がらない想いもあった。


繋がって壊れた想いもあった。


それでも僕たちは人を想うことをやめない。


人を想えば辛いことが多くなる。


こんなに面倒な事はないだろう。


でも僕たちは誰かを想って生きている。


恋人以外でもそうだ。

友達の事を想い
親を想う。


いつまでも人への思いやりを忘れない。


だって僕たちは人としてこの世に生まれてきたから。