君想い【完】



短い息を吐き、ペンを置いた。

最近勉強しかしていない気がする。


勉強机の電気を消し、
ベットに寝ころんだ。

目頭をつよく摘んで、
電球を見つめていた。


ベットの反対側から物音がする。

窓が叩かれてる音だ。


カーテンを開けると、
白い息を吐いて唇を震わているさりちゃんがいた。


「メールくれれば僕が行ったのに。」

「勉強の邪魔になるかと思って。」

「寒いでしょ。早く入って。」


寒さに震えながらベットの布団にくるまりだした。


ファンヒーターをつけ、部屋を暖める。


「ありがとう。」


寒いのが昔から苦手なさりちゃん。
寒さで何度も八つ当たりをされた事がある。


リビングにいる母さんに温かい紅茶を頼みんび行った。


「さりちゃん来てるの?」

「うん。砂糖だけでいいから。」

「またベランダから出入りして。あんた達は。」


文句を垂らしながら紅茶を入れる母さんの横でコップを二つ出していた。

僕の家にあるさりちゃん用のコップだ。

思わずコップを見て笑ってしまった。


「このコップいつからあるっけ?」

「さあ?家にはさりちゃん用がたくさんあるからね。コップもお皿も茶碗も。歯ブラシも。」


食器棚でさりちゃん用をいくつか見つけてまた笑みをこぼした。


さりちゃんはこんなにも家に心を許してくれていると確信できる。


階段を上がる最中、心臓の音がどんどん大きくなっていく。

鳴りやまない音が僕の緊張を煽っていく。


「お待たせ。飲んで。」


これから話す事に僕は口を震わせながら、
紅茶を口にした。