君想い【完】


結婚式には5人も来て下さい。
と言って舞ちゃんと森下さんは帰って行った。


「子どもだって。」

「びっくりしたね!でも幸せそうで何よりだよ。」

「なんかやっと気が晴れた。」

「そう?麗の事も解決してやっと僕は気が晴れるよ。」

「そっか。その事もあるんだよね。ゆか麗ちゃんの事心配だな。」


さりちゃんが携帯を手に取り、
麗に電話をし始めた。

舞ちゃんに会えた事を報告すると
麗はすごく喜んでいたらしい。


麗も一緒に捜してくれていた。


早く麗の事が解決してほしいが、
僕たちはどうする事も出来ない。


麗の事に関しては
問題が大きすぎる。


「麗が東龍を潰してくれて、やっとあたしの祥ちゃんのための復讐が果たされる。」


小さな声で言うさりちゃんを香代が強く抱きしめていた。


「さりなは祥吾の言う通り絶対幸せにならなきゃ駄目だよ。」


笑顔で頷いたさりちゃんを見て、僕たちは目を丸くした。


本来の笑顔が戻っている。

最近少しずつ笑うようになってはいたが、
今までの壊れそうで、儚げな笑顔はもうどこにもない。


ありのままで笑うさりちゃんの姿がそこにはあった。


「純が泣いてる!」

トシがおもしろ半分で僕をからかったが、
涙を止めることが出来なかった。

さりちゃんが笑っている。
素直に笑顔をこぼしている。


それが嬉しくて、
僕から流れる水滴を止めてしまう事が
もったいないような気がした。