これまたケラケラと笑う真琴ちゃんだけど、私は冷静に椎名さんの情報を頭の中のノートに書き連ねていく。
三十五歳で付き合った人の数が五人っていうのは決して多くはないわよね?
彼はきっと女性を取っ替え引っ替えするような人ではないと思っていたけど、やっぱりそうなんだろうな。
椎名さんは今度こそ本物のお水を一口飲み、苦笑を浮かべて気怠げに片手で頬杖をつく。
「その“優しすぎる”って理由、男にとっては結構難題なんだよな」
「あーわかるな、それ。でもマネのことだから、ベッドの上でも優しすぎたとかじゃないですか?」
また面白がって下ネタの方へ話を持っていく酔っ払いのチャラ男に少々うんざりしながらも、耳はダンボにしてしまう矛盾した私。
彼はそんな問い掛けにも、じっくり思考を巡らせてこう答えた。
「……優しすぎると言われればそれまでだけど、ベッドで女性を思いやれない男は男じゃねぇだろ。ま、少なくとも俺は独りよがりな抱き方はしない」
──だ、抱かれたい!!
思わず心の中でそう叫んだ。
なんか別人みたいだけど、眠たげなとろんとした瞳で色っぽく微笑みながらそんなことを言うものだから、無性にフェロモンを感じるし!
冗談じゃなく鼻血出そう……。
三十五歳で付き合った人の数が五人っていうのは決して多くはないわよね?
彼はきっと女性を取っ替え引っ替えするような人ではないと思っていたけど、やっぱりそうなんだろうな。
椎名さんは今度こそ本物のお水を一口飲み、苦笑を浮かべて気怠げに片手で頬杖をつく。
「その“優しすぎる”って理由、男にとっては結構難題なんだよな」
「あーわかるな、それ。でもマネのことだから、ベッドの上でも優しすぎたとかじゃないですか?」
また面白がって下ネタの方へ話を持っていく酔っ払いのチャラ男に少々うんざりしながらも、耳はダンボにしてしまう矛盾した私。
彼はそんな問い掛けにも、じっくり思考を巡らせてこう答えた。
「……優しすぎると言われればそれまでだけど、ベッドで女性を思いやれない男は男じゃねぇだろ。ま、少なくとも俺は独りよがりな抱き方はしない」
──だ、抱かれたい!!
思わず心の中でそう叫んだ。
なんか別人みたいだけど、眠たげなとろんとした瞳で色っぽく微笑みながらそんなことを言うものだから、無性にフェロモンを感じるし!
冗談じゃなく鼻血出そう……。



