「私もずっと、椎名さんは“小雪”って子のことが好きなんだと思ってたんです」
私の言葉に、ぷっと吹き出す椎名さん。
「あぁ、だから園枝さんが小雪のことを聞いてきたのか。どこからそんな情報を手に入れたんだ?」
「椎名さんが電話で話してるのを私が聞いたんです。『俺の片想いだ』って言ってたから、絶対好きな人なんだろうと思って」
「はは、なるほどね」
これも皆が言う通り私の誤解だった。
だから、さっき片付けをしながらよーく考えてみたら、一人思い当たる人がいることに気付いたのだ。
「私ほんとバカだなぁ、勝手に勘違いして散々悩んで。だって小雪ちゃんって、椎名さんの姪っ子ですよね?」
「あー残念。小雪は実家で飼ってるトイプードルだよ」
「あぁ、トイプードル………………えぇぇ!?」
ト、トイプードルって、犬!?
私はずっと犬をライバルだと思ってたわけ!?
驚愕の事実にあんぐりと口を開ける私を見て、椎名さんはおかしそうに笑う。
「色白でふわふわしてて可愛いんだ。でも家族の中で一番俺に懐いてくれてたのに、最近どうやら“彼”が出来たらしくて、そっちに夢中になっててさ」
「か、片想いってそういう意味だったんですか……」
「そう。姪っ子に“片想いしてる”なんて言ったら、溺愛してる姉夫婦に殺されるよ」
うそ……なんだかめちゃくちゃ拍子抜け……。
私の言葉に、ぷっと吹き出す椎名さん。
「あぁ、だから園枝さんが小雪のことを聞いてきたのか。どこからそんな情報を手に入れたんだ?」
「椎名さんが電話で話してるのを私が聞いたんです。『俺の片想いだ』って言ってたから、絶対好きな人なんだろうと思って」
「はは、なるほどね」
これも皆が言う通り私の誤解だった。
だから、さっき片付けをしながらよーく考えてみたら、一人思い当たる人がいることに気付いたのだ。
「私ほんとバカだなぁ、勝手に勘違いして散々悩んで。だって小雪ちゃんって、椎名さんの姪っ子ですよね?」
「あー残念。小雪は実家で飼ってるトイプードルだよ」
「あぁ、トイプードル………………えぇぇ!?」
ト、トイプードルって、犬!?
私はずっと犬をライバルだと思ってたわけ!?
驚愕の事実にあんぐりと口を開ける私を見て、椎名さんはおかしそうに笑う。
「色白でふわふわしてて可愛いんだ。でも家族の中で一番俺に懐いてくれてたのに、最近どうやら“彼”が出来たらしくて、そっちに夢中になっててさ」
「か、片想いってそういう意味だったんですか……」
「そう。姪っ子に“片想いしてる”なんて言ったら、溺愛してる姉夫婦に殺されるよ」
うそ……なんだかめちゃくちゃ拍子抜け……。



