今更ながら皆に慰められた真琴ちゃんの涙はなんとか止まり、厨房もいつもの落ち着きを取り戻した頃。
「あら、椎名さん!」
園枝さんの声に調理台に向かっていた顔を上げると、厨房のドアを開けて荷物を持った椎名さんが入ってきた。
「お疲れ様。これ明後日使う食器とか、料理入れる角皿ね」
「ありがとうございます」
「準備は万端?」
「今確認してるけど、たぶん大丈夫です」
よくレストランのビュッフェで見る銀色の角皿や、足りない分の食器を受け取り、いよいよ明日なんだな……と思いながら言うと、椎名さんは笑って頷いた。
「本社から来るヘルプのおじさんはベテランだし、俺も手伝うから心配しないでね」
「はい。お願いします!」
椎名さんと一緒にこの厨房で仕事するなんて初めてだから、緊張するけどちょっぴり楽しみでもある。
だって、彼も私達と同じ、このコックコートに身を包むはずだもの。
その超貴重な姿を想像すると……なんだか萌える!
「ちづー、明後日の確認するのはいいんだけど、明日の片栗粉が足りねーよ」
「へっ!?」
一人妄想の世界にトリップしていると、調理台の下の棚を覗き込みながら言う水野くんの声で、現実に引き戻された。
慌てて献立表を見やると、どうやら明日のランチの竜田揚げに使うらしい。
「あら、椎名さん!」
園枝さんの声に調理台に向かっていた顔を上げると、厨房のドアを開けて荷物を持った椎名さんが入ってきた。
「お疲れ様。これ明後日使う食器とか、料理入れる角皿ね」
「ありがとうございます」
「準備は万端?」
「今確認してるけど、たぶん大丈夫です」
よくレストランのビュッフェで見る銀色の角皿や、足りない分の食器を受け取り、いよいよ明日なんだな……と思いながら言うと、椎名さんは笑って頷いた。
「本社から来るヘルプのおじさんはベテランだし、俺も手伝うから心配しないでね」
「はい。お願いします!」
椎名さんと一緒にこの厨房で仕事するなんて初めてだから、緊張するけどちょっぴり楽しみでもある。
だって、彼も私達と同じ、このコックコートに身を包むはずだもの。
その超貴重な姿を想像すると……なんだか萌える!
「ちづー、明後日の確認するのはいいんだけど、明日の片栗粉が足りねーよ」
「へっ!?」
一人妄想の世界にトリップしていると、調理台の下の棚を覗き込みながら言う水野くんの声で、現実に引き戻された。
慌てて献立表を見やると、どうやら明日のランチの竜田揚げに使うらしい。