【悠紀SIDE】


なぜか男だけで♪ハッピーバースデー♪の合唱をすることになったが、それを聴く関根は嬉し涙を流している。

(そういう純粋なところ、好きだなぁ)と、改めて思った。

そんな関根に、修先輩がハンカチを渡す。
迷わずそれで涙を拭く関根。

自然なことなのだろう。
二人が過ごしてきた時間の長さを感じた。

そして、
そんな関根と修先輩をからかう先輩達。

『告白』と言う言葉が聞こえてくる。

修先輩を見ると、一瞬、目が合った。
偶然ではない。
修先輩も、俺の気持ちに気付いてる。

やはり今日、告白するのかも知れない。

中途半端になってしまった俺の告白。

もう一度、
ちゃんと関根に気持ちを伝えようと思った。