〈イサヤの場合〉 ………なんかよくわかんねぇけど、すっげぇ苦しくて辛い思いと、すっげぇ気持ち良くてすっきりした思いをした気がしてふっと目が覚めた。 そこは天井も壁も真っ白な、見慣れない部屋だった。 「お、やっと目が覚めたかい?」 と聞き慣れた声がしてそちらに顔を向けると、エイリが呆れたような顔をして俺のことを見ていた。