「そんな! じゃあ、てんしのおにいちゃんが ゆったことはうそってこと!?」 翔くんの魂が動揺してイサヤのところから飛び出そうとして暴れ始めた。 「しょ、翔くん! 落ち着いて! 大丈夫だから!!」 私も必死で声をかけるけれど、翔くんに私の声は全く届いていないみたい。 気持ちは焦るけれど、どうしていいかわからなくて、ハッと気づいた時には少し離れたところにいたはずの死神が、自分のすぐの目の前まで迫ってきていた。