小学校5年の春。 それまでに、美沙はもう何度か 倒れている。その度に 「お母さん、なんで私は身体が動かなくなるの?」 と聞いてくるようになった。 それでも、私は 「大丈夫よ。お母さんがついてるから。」 と言ってごまかしてきた。 病気の事を美沙に言ってしまったら 美沙が壊れてしまうと思ったから。