もしもし?私電話男です。

だったら…両方すればいい。お金も尾張さんも守ればいいじゃないか。



今日ぐらい貪欲に行ったっていいよな?



ただ、相手はナイフを持っている。ここは駆け引きだ。さて…どうしようか。



一か八かの一発勝負にかけるしかない。



靴屋の人間なら靴を武器に。ドッジボールも投げるのそこそこ得意だったし…



よし。いくぞ!



俺は両方の靴を脱ぎ、片方を持ちながら、もう片方をおもいっきりお父さんの顔面に向かって投げた。




「おりゃああああっ!!」



俺の靴は勢いよく顔面に命中し、その弾みでナイフを落としてしまったようだ。


だがまだまだ。ここがうまくいってしまえばこちらのもの。



ナイフを遠くに蹴り、パジャマの上着を彼の目にかなりきつく縛った。



抵抗はされたがなんとかなった。極めつけはもう片方の靴を鼻に当てて臭いのをおみまいだ!



パジャマで首閉めたり、ナイフもあったけど、やっぱり殺せなかった。



尾張さんの言葉が一瞬よぎったし、犯罪者にはなりたくなかった。



「…ありがとう。」



「いやいいんだ。行こう…ってどこに行けば…」



「いとこの家に行ってきちんと話をしたいと思います。」



「またこんなことになったら?」



「もう縁を切ります。来たらストーカーとして警察に頼ることにします。お父さんでも信じすぎはよくないって分かりましたから。」