あの日から時が経ち、 3年生になってからもう2ヶ月が経つ。 蒸し暑くなる6月。 「……暑いっ…」 「のんちゃん、はいこれタオル!」 雨続きの蒸し暑さで 机に突っ伏してダウンしているあたしに、 実果ちゃんは小さなハンドタオルを あたしに手渡した。 「ありがとう……っ!冷た!」 「あはは、さっき、水で濡らしたからっ」 とニッコリ微笑む実果ちゃん。 わざわざ……助かります…… なんて思いながら、おでこにハンドタオルを当てた。