そして、あたしは 部屋に戻ってしまった千里に 「いってきます」と声をかけて 家を出た。 向かったのはコンビニ。 スーパーに行こうかと思ったけど、 少し遠いからやめた。 「いらっしゃいませ〜」 と寒い夜にも関わらず 元気な挨拶をする店員さんを凄いなと思ってしまった。 ビターかミルクか…… ミルクチョコレートでいっか。 あたしは半ば適当に決めてレジに向かった。 「あ。冴島さん……」 「堤くん…」 「…話すの久しぶりだね…」 「…うん」