「私は、






桜姫~サクラヒメ~





よ」



桜姫は、暴走族で言う私の通り名のようなもので、いつの間にかそう呼ばれるようになっていた。


私は何時も、この名前で夜にパトロール、みたいな事をしていた。


賢「桜姫…」


「ええ」


雅「だから、ケンカ出来て強かったのか」


「そうゆうことね」


でも、たとえケンカが出来て強かったとしても、護ることが出来なければ意味がないのに…。


「私は、唯斗が本気を出したら勝てなかった。本気を出すまで勝てていても、結局は最後に負けた」


賢「なっ?!」


「この人が本気を出したところ見たことある?…ないと思うわ。この人が本気を出すことは滅多にないから」