それじゃあ、唯斗がお粥を食べてる間に…。


唯「さぁちゃん…」


…っ?!


「今、なんて…」


唯「さぁちゃん。食べさせて?」


そう言って首を傾げる唯斗は、昔のように甘えているようだった。


「っ唯?記憶戻ったの…?」


唯「きおく…?なんのこと?」


熱のせいで舌足らずの唯斗は本当に何の事かわかっていないようだった。


「(熱で記憶が混乱してるだけ…か。)
何もないわ。ほら、口を開けて?食べれないわよ」


唯「ん…」


せめてこの間だけでも、昔のようにしたかった。


そう思う私は、覚悟がまだ足りないのでしょうか…?