-蒼side―


今は柚木の病室に桜ちゃんに案内してもらっている。
俺達以外の人は先に車に行ってる。


桜「ここよ」


そう言ってたどり着いたのは、病院の端にあり人目にあまりつかないところだった。


「本当にここなの?」


桜「えぇ。柚木はよく狙われていたしね。それは今も変わってない」


確かにそうだった。
雷神と関わっていたということも勿論、桜ちゃん達の家は複雑だからね。


桜「ここはね、窓は防弾で侵入なんて出来ないの。あと、この扉はね?」


そう言って取り出したのはカードだった。


桜「これがないと、開けることなんて出来ないの。だから、これ貴方にあげるわ」


「でも、それじゃあ桜ちゃんが…」


入れないじゃないか。