誠「蒼が話始めてるとこからだよ?桜に話があったからな」


私に話って、何かしら…。


「…?あぁ!あの件ね。で?ちゃんとしてくれた?」


誠「少し手こずったがな。終わったよ。でも、お前は良いのか?」


「今さらじゃない。蒼」


蒼「何かな?」


「貴方、今でも柚木のこと好き?」


柚木~ユズキ~、私の双子の妹。蒼の彼女だった。今はある事件がきっかけで、植物状態。


蒼「愚問だね。好きでは言い表せないくらい、愛してるよ。それは今も、これからだって変わらない」


そう…。


「なら、良かったわ。これで心残りはないわ」


亜「桜?一体何をしようとしてるの?」


何って…。


「ただ、蒼と柚木の婚約発表を施しただけよ。柚木が目覚めたときに、蒼の隣に知らない人が居たら、嫌だと思うから」


私みたいな思いは、柚木にしてほしくないもの。