よりによって海にいるなんて…!


「(嫌な想像をしてしまう。)」


とにかく余計な事は考えるな…!


「桜ちゃん、やっと見つけた!ほら、一緒に戻ろう?」


そう言って桜ちゃんの腕をとった、


―パシンッ


筈だった。


「どう…して…?」


何で、僕を拒絶するの?


「桜ちゃん、変な冗談はやめてよ…。ねえ、お願いだから早く戻ろうよ?」


桜「私は帰らないわよ。帰るなら貴方一人で帰ったら?」


そう言う桜ちゃんの目と声はとても冷たかった。