―唯斗side―


しばらく歩くと大きな建物に着いた。


桜「さあ、着いたわよ」


柚「まあ、これからも少し歩くけどね!」


桜「こんな所でもいいかしら?」


そう言って、少し悲しそうに笑った。


目の前にはとても大きな和風の家があった。


こんなあからさまなのを見たのは初めてで、少し驚いたけれど、


ああ、この子はどれだけ辛い思いをしてきたのだろうと、


寂しい思いをしてきたのだろうかと、