side莉々菜


登坂の家に上がるとは…。


数時間前は夢にも思わなかった。


登坂の家は実音さんの趣味なのか可愛らしいパステルカラーが広がっていた。


「りっちゃん、私のことはみっちゃんでいいからね?
あ、私ちょっと買い物行ってくるわね!
克也!りっちゃん部屋に案内して、荷物とか手伝ってあげて!」


「みっちゃん!一人で大丈夫ですから!」


登坂の名前が出てきて思わず焦る私。


「?
別に遠慮しなくていいのよ?
じゃあ、克也頼むわね。
…やらなかったらパンジーの刑ね。」


みっちゃんは低い声を出し、家を出ていった。


「…いってらっしゃい…。」


ていうか、パンジーの刑ってなに!?


※パンジーの刑とは、下半身を地面に埋め、パンジーの真似をする刑