「………んっ。」



もう1度…ならず、2度3度。

玲央くんが無抵抗なのをいいことに、私は触れまくった。

でも、さすがに…
何度目かのキスの途中で、玲央くんは覚醒した。


「……わっ!」


パチッと目を開けて、ドン、と。慌てて私を自分から引き離した。


「……ったぁ。」


その拍子にバランスを崩して、ひっくり返ってしまった私。頭ぶった…。


「ご…ごめっ…」


転がる私に、おろおろしながらも手を差し出す玲央くん。

それをぎゅっと握って、私は勢い良く身体を起こした。

そして…


「さ。つづきしよっか?」


ずいっと。再び玲央くんのほうににじり寄る。


「え…?」

「キスのつづき。いいとこだったでしょ?」

「マコちゃ…」

「はい、目つぶって…」


こうなったら、飽きるまでとことん触れまくろう。

こんなチャンスは2度とないもんね。


ゆっくりと顔を近づけて…。唇が重なるまで、あと数センチ。

そんなとき。


「やめてよ!」