夕陽が綺麗に映える夕方。



はー、つまんない。早く帰ろ。

駅の改札口を出るとふとある人物に気付き、足が止まる。



「あ...。」



自然と声が漏れる。


すると向こうも気付き振り向く。



「智恵?」



コウキだった。約1年ぶりの再会。

住んでるところは会ってもおかしくない距離だったけどあれ以来一度も会わなかった。

こうやって急に偶然会うもんなんだな。



「...元気?」



少し躊躇いが見えたが、先に口を開いたのはコウキだった。