「確かに皆悪い人に見えない。 けど・・・」 反応が怖かった。だからか唇を噛み締め言葉を止めた・ 「じゃあ少しずつ・・・少しずつでいいから俺達を信用してくれたら嬉しい」 冷えた心をじわりと覆う葵くんの温かい言葉が染みる。 私が求めてたのはこんな温かさだった・・・ 「ん・・・」 一回だけ・・・ 一回だけ・・・ 少しだけ、心を許してみようかな。