「お前、なんで学校来ねぇんだよ」
直球な輝の一言に、飲みかけた紅茶を吹きそうになった。
「ちょっと具合悪くて」
あははと笑ってみたものの、無表情と貫ぬく三人と、三人の反応についていけないオレンジ(隼人)、クスッと一笑する葵くん。
「俺達の仲間に入った自覚はあるのか?」
「はぁ?
あたし入ったつもりない!」
「入ってんだよ。 契約だ。 入ればお前が知りたい事知れる。 損しないだろ?」
損とか得の問題じゃない。
「・・・・・」
「なんで学校休んでるの? 俺達が嫌? 俺達に会いたくないから?」
言葉に詰まるあたしに、輝とは違い、優しく問い掛ける葵くん。
「そんなんじゃない! そんなんじゃ・・・・」
即座に否定したものの、後に続く言葉が見つからない。
「じゃあなんでだ?」
胸を締め付けられる一言。
「・・・裏切られるのが恐い・・・」
「俺達にか?」
目を合わせる事ができず、俯きながら頷いた。
「俺たちはそんな事しねぇよ?」
オレンジ・・・
言うのは簡単だよ?
誰でも言える・・・。
そんなの分かんないじゃん。
人なんてすぐに変わるんだから・・・

