時は約6年前に遡る・・・______



___『おいっ!お前っ!
もうやめろっっ!落ち着けよ!』


『そうよっ!!
あなたは“豹牙”四代目総長なのよ!?全国の頂点に立つ男なのよ!?』



『うるせぇぇぇー!!!』




逞しく誇り高い伝説の男。


花のように美しく華麗な女。



そんな二人が止める中、薬物中毒になり目が虚ろの“豹牙”四代目。


二人が止めに入っても薬を続ける四代目。




『ハッハ。ハッハッハハッハッハ
ヒャッヒャッヒャ・・・・。』

その赤く流血した瞳は視点が定まらない。



『やめろっつってんだろ!!!!
目ぇ覚ましやがれ!!!!!』



『おめぇーらぁ、もう、“豹牙”を引退したんだろぉぉ!?
口出しすんじゃねぇぇぇー!!』




虚ろった目の四代目は近くの包丁で女に刃物を向けて行った。



鈍い微音が響く中、辺りは血の海と化した。