――「それから俺、学校行けなくなったんだ。
だけど、そんな俺をみんなが支えてくれた」
俯き、手遊びしていたトーマが顔を上げる。
「俺このチームに入れて良かった!」
「だからおめぇーも大丈夫だ」
あたし好きだよ、トーマの笑顔。
「うん」
「元暴走族とか女っぽくなし、お前を認めてやる。 信用してやる。 でも裏切ったら・・・絶対許さないからな」
「うん。 ありがとう」
雲ひとつない晴れ渡った空の下、あたしはトーマに誓った。
今まであたしにもクラスの女子にも見せなかった偽りではない真の笑顔でトーマは笑った。