みんなが帰った後、話がある。とゆうさんに言われ教室で待っていた。 全然ゆうさんが現れないから退屈になり、屋上に行ってみた。 旭と同様、王城も屋上に出られた。 五階建ての屋上は高いだけあって景色も綺麗。 空は真っ赤になっていて、夕日が沈みかけていた。 壮大な空の下、まるで一人のようだった。 このまま独りになっちゃってもいいのにな・・・ 「お前、だれ?」 後ろから聴こえる低くハスキーな男の声。 あたしは反射的に振り返った。